Kyoto University Advanced Nursing Sciences

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教育・研究分野

先端看護科学コースでは、教育・研究体制として大講座制をとり、下記の3つの講座で最先端の教育・研究を行っています。

(1)先端基盤看護学講座

本講座は、4分野で構成されます。

生活環境看護学分野では、生活環境の調整を視点に、家政学、臨床医学などと連携しながら生体リズム学から看護介入の方法論の開発に取り組んでいます。

在宅医療・認知症学分野では、超高齢社会における重要な課題である認知症の病態解明や生活習慣や生活環境への介入法の開発をめざしています。今後ますます重要性が増す在宅医療の諸問題にも取り組んでいます。

ビッグデータ医科学では、データ主導型個別化医療と予測医療を実現するために、医療応用と創薬応用を目的としたシミュレーション科学とデータ科学の開拓をめざしています。

看護倫理学分野では、看護実践で生じる倫理課題を通じて、よりよい患者-医療従事者関係における看護師の役割を明らかにするための研究をしています。

(2)先端中核看護科学講座

本講座は、4分野で構成されます。本講座では、人の健康は身体的・精神的・社会的・スピリチュアルなどの要因によって形成されているとの視座に立ち、成人・高齢者の心身の健康問題を扱い、専門的な視点からアセスメントする方法や援助技術の開発・教育・研究を行っています。

生活習慣病看護学分野では、生活習慣病や慢性疾患の重症化予防に焦点をあて、病いと共に自分らしく生きるための看護ケアを探求しています。

クリティカルケア看護学分野では、生命の危機的状態にある患者・家族の問題に対するケアの教育・研究に取り組んでいます。

精神看護学分野では、精神障がい者の回復支援だけでなく幅広い年代で健やかな心の維持向上をめざして、支援システムの開発・教育・研究に取り組んでいます。

緩和ケア看護学分野では、苦痛へのアプローチとQOLの向上を中心に据え、人の根源的な苦悩に目を向けて教育・研究に取り組んでいます。

大学院では高度実践研究者養成プログラム専門看護師課程にて、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、精
神看護、がん看護の専門看護師を養成しています。

(3)先端広域看護科学講座

本講座は、3分野で構成されます。

小児看護学分野では、子ども・家族主体の看護を理念に、様々な健康問題をもつ子どもがいつでも、ど
んなときでもその子らしく成長・発達することを支える看護実践を教育・研究しています。

周産期疫学分野では、周産期医療・助産分野における各種ケアの有効性と安全性に関するエビデンスを構築する研究者の育成と、高度な実践力を備えた助産師の育成を行っています。

地域健康創造看護学分野では、地域の人々の健康とwell-beingの実現をめざし、ヘルスニーズの明確化か
ら保健活動・事業・施策の創出に至る広域的・創造的な看護実践を教育・研究しています。

これらの3つの講座の中に、様々な分野があります。

講座 分野 教員
先端基盤看護科学 生活環境看護学 若村智子
看護倫理学 竹之内沙弥香、近田藍
在宅医療・認知症学 木下彩栄、鳥井美江
ビッグデータ医科学 奥野恭史
先端中核看護科学 生活習慣病看護学 任和子、古谷和紀、森西可菜子
クリティカルケア看護学 西山知佳、榊由里
精神看護学 千葉理恵、山之内智子、三井督子
緩和ケア看護学 恒藤暁、宮下美香、白井由紀、ANAGNOSTOU Despoina、黒田貴子
先端広域看護科学 小児看護学 阿久澤智恵子、清川加奈子
周産期疫学 古田真里枝、大滝千文、ドーリング景子
地域健康創造看護学 塩見美抄、細川陸也、平和也

*この他に、大学院講座として近未来型人間健康科学融合ユニット(澤本伸克教授)があります。